日本人の主食でもあるお米をはじめとする
食文化がどんどん失われてきている現代。
食の欧米化により、多くの国民がパンやパスタなど小麦に胃袋を奪われ、
日本人の主食であるお米は、毎年消費量が減り
1年間に1人が食べる量はなんと50数キロになった。
これは1962年のピーク時(118kg)の半分以下で、
このままいくと近い将来50kgを割ることになる。
生涯を世のために捧げ
疲弊した600ヶ村の農村復興に尽力した
二宮尊徳翁が仰られた。
「樹木を植うるや、三十年を経ざれば即ち材を成さず」
これは、木を植えてから30年経たなければ、
立派な木材として使えるようにならない。
という意味で、物事を成就させるには
時間と手間がかかるという教えを表している。
我々は後世のために木を植える必要がある。
今日用いる材木は昔の人が植えたものだとすれば、
どうして後世の人のために木を植えないのだろうか。
農地も人も同様に育むのに長い年月を要する。
大声を張り上げることなく、諦めることなく、
孫やひ孫と代々繋ぐ命と共に
約3000年前の縄文から受け継がれる
日本の伝統であるの【稲作】と
日本が世界に誇る【食文化】を
私たちは未来永劫繋いでいきたい。
どの時代も、どの国も
最後に生き残るのは
「飢えない者」だからこそ。
大自然の摂理に沿った心豊かな暮らしを
あらゆるご縁の中で共に分かち合っていけたら
嬉しく思う。
万物の豊かな繋がりを求めて。
稲作本舗 片柳
